山岡家は家系ラーメンではないが、その違いとは?

こんにちは。栞です。

今回は、山岡家に行ってきました。

大きな国道沿いに立地していることが多い山岡家ですが、世間では家系ラーメンと認知されているようです。

ただ、実際のところ、山岡家は家系ラーメンではないのです。

今回は、山岡家のラーメンをレビューすると共に、家系ラーメンとの違いもレポートします。

山岡家の辛味噌チャーシューメンが絶品

山岡家でオーダーしたのが辛味噌ラーメンです。(1,090円)

山岡家には「醤油」「味噌」「塩」「特製味噌」「辛味噌」が定番メニューとなっていますが、この中でも特にオススメなのが辛味噌です。

これは通常の味噌に豆板醤が追加されており、適度な辛みが食欲を更に引き立ててくれます。

ただ、単純に辛いというわけではなく、スープにゴマがまぶされているため、ゴマの甘みで辛さが中和されているので、辛さが苦手な方でも美味しく頂けると思います。

とにかくスープが絶品で、「辛み」「甘み」に加えて程よい「酸味」があり、最後の一滴まで飽きずに味わえました。

チャーシューはややレアで赤みが残っている火入れ具合なので、適度な歯ごたえがあります。

私はホロホロのチャーシューが好きなのですが、山岡家の火入れ加減が絶妙なのでチャーシューの旨味が十分に残っていました。

山岡家は家系ラーメンではない|その違い(1)ガラと脂

冒頭でも述べた通り、山岡家は家系ラーメンではありません。

山岡家が家系ラーメンだと誤解される大きな理由は以下の通りでしょう。

[誤解されるポイント]
●スープが豚骨醤油

●トッピングがチャーシュー、海苔、ほうれん草

●麺の硬さ、スープの濃さ、脂の濃さを自由に選べる

●中太麺

これらは家系ラーメンを象徴する最大の特徴であるため、上記を全て満たす山岡家も家系ラーメンだと誤解されているのでしょう。

しかし、山岡家と家系ラーメンには決定的な違いがあります。

それが「ガラ」「脂」です。

実は、家系ラーメンのガラや脂にはが使われていますが、山岡家では豚しか使用されていないのです。

家系ラーメンではスープの上から脂を掛けますが、これは鶏脂(チーユ)と言って、文字通り、由来の脂です。

これに対して、山岡家の脂は豚100%であり、この点が存在するため、家系ラーメンではないと言えるのです。

山岡家は家系ラーメンではない|その違い(2)麺

家系ラーメンを語る上で外せない要素として「酒井製麺」の麺が挙げられます。

酒井製麺の麺は正当な家系ラーメン店にしか卸されていないため、この麺を使用している店は極一部に限られるのです。

山岡家は自家製麺を使用しており、この点においても家系ラーメンではないと言えます。

山岡家は家系ラーメンではないことから、いずれの系譜にも該当せず、したがって、今後も酒井製麵の麺は使用できないということになります。

しかし、山岡家は自家製麺はスープに合うように製造されており、厳選された小麦を使用しているのは勿論のこと、毎日の気温や湿度まで考慮して生地から作り上げられています。

そのため、山岡家の自家製麺は酒井製麺にも勝るとも劣らない品質なのです。

接客や店員さんの雰囲気は?

山岡家はファミリー層も意識した店づくりをしているため、一般的なラーメン店と比較すると、かなり大規模です。

カウンター席に加えてテーブル席や座敷席もありますが、こちらはファミリーやグループの方向けとなります。

ただ、ファミリーやグループ客専用ではないため、店内が混んでいなければ、そちらを1人で利用していても席の移動をお願いされることはないでしょう。

かくいう私も1人で4人掛けのテーブル席を利用した1人です(笑)

ただ、その時のカウンター席は満席ではないものの、空いている席が飛び石の状態でした。

つまり、どの席に着いても両隣には誰かがいるという状況なのです。

私は窮屈な席が嫌だったので、テーブル席に目を向けると、既に1人でテーブル席を独占している方がいたので、その方に倣って私もテーブル席を利用させて頂きました。

この行為に対して店側から何か言われることはありませんでしたが、これは店側の厚意なので、多忙な時間帯では大人しくカウンター席に座りましょう。

店内は清掃が行き届いており、非常に綺麗な状態でした。

ただ、大量の豚骨を24時間煮込み続けているため、強烈な獣臭がします(笑)

この臭いは店先にも漏れ出すレベルなので、豚骨ベースのラーメンが好きではない方にはキツイかもしれません。

ちなみに、店員さんは愛想が良くて接客も申し分ありませんでした。

個人店や小規模なお店だとラーメン店特有の活気の良さがありますが、山岡家は全国展開するチェーン店なので、そうした意味での活気の良さはありませんでした。

最後に|家系ラーメンの厳密な定義などどうでもいい

これは持論ですが、山岡家が家系ラーメンなのか、そうではないかのかについて議論するのはナンセンスだと思っています。

山岡家自身が公式で「家系ラーメンではない」と明言しているため、この論争に一応の決着は着いています。

しかし、世間一般的に「豚骨醤油のスープ」「チャーシュー・海苔・ほうれん草」「麺の硬さ・スープの濃さ・脂の濃さ」「中太麺」という4条件さえ揃っていれば、それはもう家系ラーメンという認識でいいと思います。

定義を厳密にすればするほど、他者との間に不要な争いや諍いが生じてしまい、人間関係を悪化させたり破綻させてしまう恐れがあります。

大切なことは定義を相手に強要することなく、美味しくラーメンを頂くことではないでしょうか?

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